岩泉型インターンシップ

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岩泉型インターンシップ2021 グループワーク

2021.8.11

 岩泉型インターンシップ2021は事業所での研修とグループワークの二つから成り立っています。それは岩泉型インターンシップの大きなテーマが「地域で働くことは、地域で暮らすこと」だからです。従来のインターンシップは事業所で働くことを通じて、その会社(事業所)の雰囲気や、その業界の実情を知る事が大きな目的でした。つまり「働くこと」を中心に考えます。しかし昨今「働き方改革」や「ワークライフバランス」など、「働くこと」と同じように「暮らすこと」も重要視する傾向があります。特に地方においては職場と生活が近く、「働くこと」と「暮らすこと」が昔からとても密接に関係しています。そこに焦点を当てたのが岩泉型インターンシップです。

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 事業所の研修で「働くこと」を考え、グループワークで「暮らすこと」も考えます。

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 今年のグループワークは4つのテーマに沿って、それぞれ岩泉町に暮らしている方からお話を伺います。参加者の皆さんには事前に4つのテーマについて自分の考えをまとめてもらいます。その後、実際の話を聞いて、事前の自分の考えも含め、グループに分かれて参加者同士で話し合ってもらいます。自分だけの考えだけでは無く、他の人はどう考えたのか、自分の思考回路を広げる機会にしてもらいたいと思います。

 4つのテーマは下記の通りです。

「OBOGの話を聞く会」岩泉型インターンシップ参加者で卒業後、岩泉町役場に就職した、岩手県立大学OG2名にお話を聞きます。知っているようで案外知らないリアルな地方公務員の仕事についてや、岩泉町での暮らしなどについて聞いてみましょう。ちなみに1名は県内他市町村出身者で、もう1名は地元の岩泉町出身者です。

「ボランティアについて考える」東日本大震災以降、岩手県内でも急速にボランティアへの関心が高くなりました。その一方で地方には昔から地域に根差したボランティア活動が存在します。しかし、その存在や、実際の活動はあまり知られていません。その代表的なものである消防団の活動を通じて、社会人として関わるボランティアとは何か、考えてみたいと思います。ゲストには、東日本大震災も経験した、現役の岩泉町消防団員をお呼びします。

「外から見た日本」新型コロナ発生以前は、海外から多数の観光客が日本を訪れ、「インバウンド」が地域経済に大きな影響を及ぼしていました。また国内の人口減少、労働力不足を補う形で、「技能実習生」の人々が、地方にも海外から多数来ています。もはや地方においても、海外との繋がりを無視して生活していくことは不可能です。ゲストに岩泉町役場経済観光交流課で働く、中国の方をお呼びし、地方での暮らし、そして外国から見た日本、これからの地方と海外の関係についてお聞きしたいと思います。

「地方における起業・六次産業化」岩泉町を代表する製品になった岩泉ヨーグルト。しかし、簡単に岩泉ヨーグルトが出来上がったわけではありません。2004年に(株)岩泉ホールディングスの前身となる岩泉乳業(株)ができ、一時期は経営不振で倒産寸前となります。しかし岩泉ヨーグルトの爆発的ヒットによって見事に復活を果たします。地域の素材を加工して販売する。よく言われる六次産業化ですが、成功よりも失敗の方が多いのも現実です。岩泉ヨーグルトはなぜ成功したのか、これからどうするのか、ゲストに地元岩泉出身で(株)岩泉ホールディングスの社長を務める山下さんをお迎えして、お話を聞きしたいと思います。

リアルな地方の話を聞いて、皆さんの将来を考えてもらいたいと思います。

一般社団法人 KEEN ALLIANCE
岩泉町移住コーディネーター穴田光宏