岩泉町地域おこし協力隊

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畑わさび生産日本一協力隊 藤岡翔さん

2023.6.12

農業をしたくて岩泉町へ

畑わさび畑の藤岡さん

岩手県洋野町出身で、2021年9月から岩泉町地域おこし協力隊として活動中の藤岡さん。「畑わさび生産日本一協力隊」として活動しています。

愛知や東京で営業などの仕事をしていましたが、次第に「農業をしたい」と思うようになり、色々と調べていくうちに岩泉町の協力隊のことを知ったそうです。

「農業が出来るところを他にも探しましたが、人の繋がりや経験がないと難しいようで、土地を借りたりする話しがうまく進みませんでした。そんな中で、岩泉町の畑わさび生産日本一協力隊のことを知り、畑わさびという今まで知らなかった品目にも惹かれ、チャレンジすることにしました。」
農業をやることに対して、家族から心配もされましたが「やりたいからやらせてくれ」という気持ちを伝え続けた結果、無事岩泉町の協力隊に着任することが出来ました。

研修を受けながら自分の圃場の整備

研修先の洞口さんと藤岡さん

現在は、岩泉町小本の畑わさび農家さんで研修をしつつ、自分の圃場を準備中です。研修先の農場を経営している洞口さんは、藤岡さんにたくさんのことを教えてくれます。

「畑わさびで生計を立てるには農場を広くしないといけないけれど、そうすると人手が必要になる。手伝ってくれる人にしっかりと報酬を出すことで、その人たちに努力が生まれる。そうするとより良い農場を作ることが出来る。」

畑わさびの育て方だけでなく、農業を取り巻く環境やビジネスの視点からも、的確なアドバイスをくれます。

応援してくれる人々

近隣農家の阿部さん

藤岡さんの周りには、助けてくれる人が他にもいます。藤岡さんの圃場に隣接する畜産農家の阿部さんは、畑の開墾を重機で手伝ってくれたり、自身の農場で出るたい肥を提供してくれるなど、様々な応援をしてくれます。阿部さんは藤岡さんに対して厳しく教育するとのことですが、それには理由があるそうです。

「外から来た人をお客さんだと思わない。その人に向き合って一緒にやっていかないと、結局は失敗して終わっちゃう。」

厳しくも気持ちのこもった教えは、藤岡さんにしっかりと伝わっています。

将来を語る藤岡さん

「一度、休みの日に出掛けていたら、阿部さんから電話がかかってきたことがあります。『畑わさびがミイラみたいに黄色くなってるぞ!』と言われ、急いで畑に行きました。そのくらい自分のことのように畑を見てくれる人がいるのは、とてもありがたいことです。」

 

藤岡さんとサポートしてくれる2人当面はまず、「自分の圃場を拡大していきたい」とのこと。

「協力隊になるまで農業はしたことがなかったにも関わらず、今こうして目標を立てて、続けられているのは、農業が向いているからなのだと思います。」

周りの人に支えてもらいながら、畑わさびに向き合う藤岡さん。その気持ちはこれからもきっと変わらず、岩泉の畑わさび生産を着実に発展させてくれるでしょう。

畑わさびを見る藤岡さん

写真:井田祐基 文:上之原良美

畑わさびに興味を持った方はこちらからどうぞ。

畑わさびーいわいずみFreaks

畑わさび(はたわさび)

一般社団法人 KEEN ALLIANCE
岩泉町移住コーディネーター穴田光宏