私が岩泉に来たわけ その2
執筆者:杉山 晶(2015.04 移住)
一言でいうと“龍泉洞”と“洞窟探検”が好きすぎて。
そもそものきっかけは大学時代。
生まれ故郷の新潟から上京し、普通じゃない学生生活を送りたかった私は探検部に入部。登山・川下りといったアウトドアや調査活動を国内外でぼちぼちと行うなか、自然の厳しさや時折見せる壮大な美しさに惹かれ、アウトドアにのめり込んでいきます。
社会人となってもアウトドアへの熱意は冷めず…
ある年の年末年始、大学時代の知人からお誘い頂き、龍泉洞調査におじゃまします。第3地底湖の奥へとロープ技術を用いて同行し、1日半の弾丸スケジュールで洞窟の世界を堪能!
新潟へ帰ってもしばらくは仕事をしても何をしていても龍泉洞のことが頭から離れず、洞窟いきたい!が口癖になり、同僚から呆れられる始末。その後も単身新潟から車を走らせ(約8時間)、龍泉洞調査に参加していました。
徐々に岩泉町に住みたいという思いが芽生えはじめ、2年ほど通った頃でしょうか。地元の方や洞窟探検の仲間、前職の諸先輩方に後押しして頂き、とうとう決心します。
2015年2月「岩泉町地域づくり支援協議会」に応募。
2015年4月20日から移り住み、現在は復興支援員として観光事業に取り組んでいます。そしてつい先日、2017年3月に地元の方と入籍し、定住への道を踏み出しました。おうちには岩泉町ならではの知恵が沢山!新しい発見が毎日あります。
私の好きなものは一風変わっていますが、そんな変わった私でさえ岩泉町の人々は受け止めて下さいました。故郷とは日本海側と太平洋側、天気も文化も正反対、何を話しているのかすら聞き取れなかった時もありましたが、住んでみればなんとかなりました。私の周りには遠くから越してきてすっかり溶け込んでいるお手本がいます。困っているといつの間にか手を差し伸べてくれる恩人がいます。おかげさまで、今も岩泉町が好きなままです。これからわくわくすることや、やってみたいこと、知りたいことが沢山あります。
▲岩泉町に来てから教えてもらったツリークライミング
岩泉町に興味を持って下さっている皆さん。住むかどうかはともかく、ぜひ遊びに来てほしいなと思います。その際はぜひ、龍泉洞にも来て下さいね。どこかでお会いできるかもしれません。
杉山晶さん略歴
新潟県生まれ 立正大学にて探検部所属
2015年4月 岩泉へ移住 岩泉町地域づくり支援協議会所属(復興支援員)