岩泉町地域おこし協力隊

TOP > 岩泉町地域おこし協力隊 > 森林コンダクター 大山幸真さん

森林コンダクター 大山幸真さん

2023.3.13

一度も来たことのない岩泉へ

2020年6月に岩泉町地域おこし協力隊に着任した大山さん。「森林コンダクター」をテーマに、トレイルなどの山を活かしたスポーツを盛り上げようと活動しています。驚いたのは、着任するまで岩泉には来たことがなかったということ。なぜ岩泉を選んだのでしょうか。

「もともとはEC関係の仕事をしていました。アウトドアが好きで、趣味でトレイルランニングなどもやっていたなかで、岩泉の協力隊の募集を知ったのがきっかけです」。

大山さんが着任したのは、新型コロナウイルスが流行し始めた時期。移動に制限がかかる中で「待っている時間がもったいない!」と思い、移住を決断したそうです。多くの隊員が2泊3日のお試し移住を体験してから着任するなか、大山さんはいきなり移住。「それでも覚悟は持って来ている」と言う大山さんは、とてもアクティブに活動しています。

移住してから気が付いたことと、定住への気持ち

一度も岩泉に来たことがなかった大山さんですが、着任して約5か月でトレイルランニングのイベントを開催します。イベントを開催する中で意識したのは「地元の人を巻き込んでやること」。その中で気がついたことがありました。

「岩泉はもともとスポーツが盛んで、元気な方が多いです。イベントをやろうとすると、応援してくれる方がたくさんいます。そういう方々に出会って、定住への気持ちも強くなっていきました」。

また、定住を考える理由はほかにもあるそうです。

「移住から数年たった今でも、日々新しいことを発見できます。それも岩泉の魅力だと感じています」。

取材日の前日にも、地元の人にイグルーの作り方を教えてもらったそうです。そんな大山さんの話を聞いていると、岩泉での生活に、毎日わくわくしていることが伝わってきます。

これからやりたいこと

着任当初はアウトドア系の事業を考えていましたが、活動をする中で観光寄りの事業へと変化していったそうです。
「はじめはトレイルのコースを作ることをメインに考えていましたが、今は活動場所のキャンプ場やレンタサイクルを運営していくことも考えています。岩泉に遊びに来た人が、宿泊して、キャンプして、地のものを食べて…というサイクルが出来たらいいなと思っていますね」。

「あと、岩泉での楽しい暮らしを、子どもたちにも伝えていきたいです。地元の人が楽しめる場所を作ることがとても重要だと考えています。もちろん自分も楽しみます!」
取材中も、近所の人が雪かきの手伝いに来てくれていました。
一度も岩泉に来たことがなかったにも関わらず、こんなにも地域の方との関わりを築けているのは、大山さん自身が「岩泉を心から楽しんでいるから」という理由がありました。

写真:井田祐基 文:上之原良美

一般社団法人 KEEN ALLIANCE
岩泉町移住コーディネーター穴田光宏